学園アリス

□16
1ページ/5ページ




あれからあたしは必要な物を取りに部屋まで戻り、それを異空間に閉まった。

もちろん、これもアリスを使った。







初校長に今から行ってくると伝え、あたしは初等部の寮を出た。






高等部の校門まで行くと、そこには既に殿内先輩と翼先輩がいた。









『もう居たんですか、お二人とも』

「おー、そーいう愛美もはぇーのな!」

「てかお前、そのまま行くのか!?」








殿内先輩があたしの格好を見て驚く。
何でそんなに驚くんだろ?

2人だっていつもの格好なのに…。



そんなあたしの疑問が分かったのか、殿内先輩は慌てたように言った。








「おま、高等部行くんだろ!?
なのに何でガキの背丈で行くんだよ!」

『……翼先輩もじゃないですか』

「俺はそこそこ背があるからいんだよ!

そんなんで高等部に行けるなんて『行けますよ』








翼先輩の言葉を遮る。
あたしのどこか余裕な姿に2人は目を丸くした。









『あたしは今までも高等部に入ったことがありますし。

それに、高等部校長にも呼ばれてます。


理由なんていくらでもあるから、あたしは堂々と行けるんですよ』









してやったり、な顔をしてみせると、2人は呆気に取られた後くつくつと笑った。















.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ