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□シャツに埋める
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最近、僕が好きな、ルカの一面。

キスをするときの顔でも、
髪を撫でてくれる手でも、
他の何でもなくて。



「ユキ・・」


漆黒の髪がよく映える、真っ白なシャツを着ているところ。

それに、顔を埋めること。


「・・ユキ、着替えにくいんだが・・」

「あっ、ご、ごめん」

つい、ルカがシャツを羽織るところを見つめてしまっていた。
がっしりした男らしい体に、アイロンをかけてあるシャツを着るルカは、いつもの数倍かっこいい。

刃のようなルカの瞳を見つめていると、自分の考えていることが恥ずかしくなる。
シャツが好きだなんて、僕は本当にバカかもしれない。


「ユキ・・」


名前を呼ばれて、頬に唇を押し当てられる。

刹那、香った石鹸の香りに、ドキリとする。
シャンプーの香りではなくて、シャツの香り。
洗濯をしたばかり、何度も着た証拠の香り。


「ルカ、好きだよ」


いつもは言えない言葉を言って、つまさき先立ちになる。
触れるだけのキスは、ルカにとっては挨拶みたいなものかもしれないな。

だから。


シャツの裾を引っ張って、ルカの顔に近づける。
少し深い口付け。
ルカが仕掛けてくるのに比べたら、まだまだだけど。


それでも、面食らっている顔のルカがおかしくて、得意気になって。



ルカのシャツに顔を埋めた。






◇ほのぼの。




 

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