短編
□【続】
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角度を変えて舌を絡ませる蕩けそうなキス。
私がその濃厚なキスに思考が奪われている間にも、斎藤さんは器用に私の服をはだけさせていた。
普段おさえつけているさらしも取られ露わになった胸は、頂きをつんと尖らせて揺れる。
『いやっ…恥ずかしい…』
隠そうと思っても、頭の上で私の手はひとまとめにされていて出来ない。
斎藤さんは恥ずかしさに裸体をよじる私を食い入るように見つめた後、ゆっくりと私の胸に顔を埋めた。
片方は手で、もう片方は舌で弄ばれる。
しかも舐めるのは周りだけで、先端には全く愛撫がない。
あまりの焦れったさ私の身体は私の意に反して、斎藤さんの舌の動きに合わせて動いてしまう。
彼に触れてもらえるように。
そんな私に気づいたのか斎藤さんは顔をあげて怪しく口角をあげ、私の耳元で”舐めてほしいのか?”と囁いた後、耳をかりっと軽くかんだ。
『あっ……さいと、さん…』
「名前を呼ばれても、分からないぞ」
『い、じわる……』
「どうして欲しいのか言え」
『あぁっ、んっ!』
鎖骨に沿って舐め上げられ私の我慢は限界に達した。
『斎藤さん…舐めて、下さい…!』
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