短編

□どうか…
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俺の隣で俺の実況みてるやつがいる…。
そんで、叫び声が音漏れしt…

―ぎゃああああっ―
うわぁ…どんだけ音量でかいの。

ヘッドホンを取ってやる。
『あ、ちょヘッドホン取らないでよ』
叫び声がヘッドホンから溢れている。
『もう…』
「もーちょっと音量下げろよ…」
音量でかい自覚なかったらしい…。
こいつは…幼なじみ。
ふひきーの声大好きらしいわ。



あと、俺の動画みるのやめてくれ。
「あと、俺の動画みるなよっ!」
『えー…半分以上はふひきーのお声聞くためだしー』
んだよ…それだけかよ。
「はいはい…」


「お前がJKだったらなー…ぐふふ」
言わずもがな俺はJKが好き。
『JKじゃなくても好きになれよー』
「んー…それは却下」
こいつがなんでそんなこと言うのか…冗談か。



プルルルプルルル
こいつの携帯に電話。
誰からだ?

『はい、もしもし』
―おー、出た出た―
『ふひきーじゃんっ、どしたの』
相手はふひきーらしい。
―ん?いやぁ…今日暇?―
『うん、めちゃくちゃ暇』

暇って…俺がいんのに。
「俺も一緒に行くー」
『がみはだめ』
―じゃあ、待ってるわー―
ブツッ

なんか、妬ける。
あ…俺はこいつのこと…。




「なー…」
『なに』
「JKじゃなくてもいーよ」
そう、好き。
JKとか関係なく、好き。
『は?』
「だ、だから…お前限定でJKじゃなくてもいいって言ってんの!」
すごい恥ずかしい…。
告白なんていつぶりだ?















『がみ…大好き』
大好き…?やばい、嬉しい…。
「うっさいっ//」

こんな態度しか取れない俺とどうかずっと…。

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