短編

□こっち向いて
1ページ/1ページ

「なぁなぁ、なぁなぁってば」
なぁなぁうるさいのは幼なじみの永久狐。
『うるさい、ちょっと静かにして』
「なんで、最近構ってくれないん?」
なんでって……動画で忙しい。




「なぁー、なんの動画みてんの」
『んー?うっしーの』
「はぁ?なんで牛沢なん」
『面白いじゃんうっしー』
喋ってる間も顔は画面。




「たまには俺のもみてやー…」
『towacoのは全部みてるからいーの』
「いつ見てん」
『内緒』
永久狐がいないときにこっそりと。
「いつまで見てんねんなー」
『このシリーズ終わるまで…』








「終わったー?」
『まだ』
「そろそろ帰るでー」
『泊まっていけばー』
あ、このうっしーの声かっこいい…。
『ぎゃっ、なにするの永久狐っ』
「俺おんのに牛沢の動画ばっかりみとるからや」
嫉妬してんの…。
「なぁ、そろそろこっちみてや」
『はいはい、永久狐にはこうさ、んっ?!』
キスされた?
「やっとこっち見たからキスした」
ばか永久狐










「泊まってくでー」
『んー』
大好きな永久狐

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ