イベント小説
□君に溺れてく
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臨也のやつ……絶対許さねぇ!
俺は臨也が出て行ったあと仕方なくトイレでぬいた。やっているうちに自分で虚しくなってきた。
今日は泣いたって寝かさねぇ…!!
バーンと部屋の扉を蹴るともう夕飯の準備はできていて臨也は一人黙々と食べていた。
「てめぇ……!!」
「何?」
臨也の纏う黒いオ―ラに気おされて大人しく座って夕食を食べた。
ちらりと臨也を見ると俺と同じ浴衣を着ていてなんだかいつも見ている服装と違ってて意識してしまった。
食事は沈黙のまま続き空気がどんどん重くなってきている気がした。ていうか、臨也を楽しませるために来たのに逆に怒らせてしまって身も蓋もない。
大きなため息を吐きたい気分だ。
夕食を片づけてもらい俺はさっさと2組しかれた布団の中にもぐりこんだ。
「おいノミ蟲?もう寝んのかよ?」
「………」
シズちゃんは謝る気もないのか…
て言うかシズちゃんの浴衣姿なんて反則だろっ!!髪は濡れているし、前の方は胸板みえてるし……目のやり場に夕飯の時困った。カッコよすぎだよシズちゃん……っ!
と、布団の中で考えているとシズちゃんが歩み寄ってくる足音が聞こえた。
「……今日はもうしないよ、さっきシズちゃんが悪いんだからね。俺は嫌だって言ったのに」
「悪かった…本当は誕生日だからお前が喜ぶ姿が見たかっただけなんだよ」
そう言うと布団の上から俺をシズちゃんは優しく抱きしめた。
「っ…そんな優しくしたって許さないし」
「あぁ」
なんでシズちゃんがそんな傷ついたような声出してるんだよ。
「嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い!」
「あぁ」
「嫌い嫌いき、好き……好き好き…ありがとう………」
そう言って顔を布団から出すとシズちゃんはビックリしたような顔をしてから柔らかく笑った。滅多にみれないシズちゃんの照れたような嬉しそうな顔。
あぁ……カッコいいなぁ…。
思わず両手を伸ばしてシズちゃんの顔を近づけキスをした。
口を離すとシズちゃんは固まっていた。
「し、シズちゃん?」
「…………お前が悪いんだからな!!」
そう言うと俺の布団を剥ぎとった。
「えっ何!?まさかするの…?」
「誘ったてめぇが悪い。諦めろ」
「はぁあ!?誘ってないしっ、んぁ」
人が話しているのにシズちゃんはキスをしてきた。
すると俺の腰にあった帯をスルリととった。その帯で俺の両手首をひとまとめにして頭の上で結んだ。
「ちょ…何で……」
「暴れたらやだし、拘束プレイって燃えるだろ?」
「全く燃えないから。ねぇ暴れないから取ってよ」
「やだ。今日はこれでする」
「えぇっっ!?……ふぁっん!」
シズちゃんは楽しそうにニヤリと笑った。こんな時なのにシズちゃんのことをカッコいいと思ってしまうのは末期かもしれない。
シズちゃんの手はスルっと俺のはだけた浴衣の中に手を入れた。そして乳首をギュッと摘まんだ。
「んんっ!あ…ぅ…」
「感度はお前最高だよなぁ?」
「う、うるさ…い…っ!」
片方の手は摘まんだり押しつぶしてきた。そしてもう片方は口で吸ったり舐めたりして強弱をつけたりしてきた。
「んはぁっ…ふっぅ…!」
すると俺の両足を割ってシズちゃんの体が入ってきて空いていた片方のシズちゃんの手が俺の秘部をなぞった。
「お前もうダラダラ出してんじゃねぇか…?そんなに期待してたのかよ?」
「くっ…そ、そんな訳ない…で、しょ……てか、そんなこと…いちいち言うなよっ…ああぁ!」
シズちゃんの指がまた入ってきてそれが前立腺にあたった。すぐに指を3本のみこんだ。
「あ、やっぱりすぐ入るな。さっき解したし…もういれていいか?」
「んっ…いいよ…」
シズちゃんは指を抜き取った。すると指とは比べられない質量のシズちゃんのものが一気にはいってきた。
「んあああぁぁあっ!!」
「ほら、全部入ったぜ…?」
「なんで、もっと…ゆっくりいれてよ…!」
「ずっと風呂から我慢してたんだよ俺は!お前だって欲しかったんだろ!」
シズちゃんはぐっと抜くと勢い良く最奥までついた。
「ふああぁっ!?…いき、なり動くなぁあっ!」
喘ぎ声を止めたいけど腕は上で固定されてて動かないし下唇を噛むとすぐに理性は砕け散って口を開けてしまう。
しかも拘束されてるせいでうまく動けなくていつもより敏感に感じてしまう。
シズちゃんとの結合部分では水音がだんだん増し聴力まで犯されている気分だ。
シズちゃんの動きもだんだん激しくなってくる。ふいにシズちゃんは俺の耳朶を甘噛みして耳の中を舌で舐めてきた。
「やぁっ、やらっって…」
耳元でもピチャピチャと音がしておかしくなりそうな感じがする。
「んあぁっ、だ、だめぇも、もぅ…イ、クっ!」
「あ?もうイクのかよ?…ほら、イっちまえよ」
シズちゃんはぐっと腰を打ちつけた。
「ふぁぁああああああああ!!」
「くっ……」
どうやら俺がイったのと同時に絞めつけてしまったらしくシズちゃんの精液がドクドクと俺の中に入ってきた。
「はぁ…はぁ…ん」
「お前…いきなり絞めつけてくんなよ」
「知らないよ!ていうかどうしてシズちゃんはデリカシーってものを考えないの?シズちゃんも今度下になってみたら?こっちの辛さがわかるから」
「ふざけんな、俺は上がいいんだよ。お前の喘ぐ姿をみるのがまた良い「言うなぁぁああ゛!!」
俺が叫ぶとシズちゃんはフッと笑った。
「それより早くこの手のヤツ外してよ」
「あぁ、そうだな」
するりと結んでいた帯を取ると手首が自由になりほっとした。するとシズちゃんは俺を包み込むように優しく抱きしめた。
「何っ!?どうしたの?」
「誕生日おめでとう」
唐突に言われた言葉に驚いた。時計を見ると針は確かに夜中0時を指していて5月4日になっていた。
「やっぱり一番にお前に言いたかったからさ……生まれてきてくれてありがとう」
「っ……シズちゃんってカッコよすぎて反則だよね」
小さな声で俺は呟いた。
「ん?……嫌だったか?」
「ううん、最高のプレゼントだよ……ありがとう、シズちゃんっ!」
ギュッとシズちゃんを抱きしめるとシズちゃんはとってもあったかくてシズちゃんの香りがして安心した。
「…良かった。じゃ、続きしていいよな」
「………え?」
そしてシズちゃんとはまだ繋がっていて腰を打ちつけてきた。
「今日は寝かせねぇから」
ニヤリと笑ったシズちゃんの顔を見て冷や汗が出た。
「…はぁ、分かったよ。好きにしていいよ、でも痛くしないでよね」
「…努力する」
そしてその日の朝までやるはめになり俺が起き上がれなくなるくらい腰が痛くなりシズちゃんを殴ったのはまた別の話。
end.
あとがき
この小説を書き始めたのがもう5月4日を過ぎていた(汗
でもシズちゃんと臨也が甘甘してるのを書きたかっただけなんですm(__)m
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