静臨*長編

□繋がり
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「ふっ…んぁぁっ」


舌を無理やり絡め息が吸えなくらいに口の中を犯した。
口を離すとおびえた目で俺を見ていた。


「っ話をきいて…」

「しゃべんじゃねぇっ!!」


自分の持っていたハンカチを臨也の口の中に突っ込み喋れないようにした。臨也を担ぎあげベッドのある部屋へ行きその上へ投げた。
そして近くにあったタオルを無造作に引っ張りそれで臨也の腕を拘束した。
臨也の上に覆いかぶさるとベッドがギシリときしんだ音がした。


「んんっ…!」

「誰にも見せられねぇようなからだにしてやるよ…」


臨也はからだをビクリと震わせながらも首を横に振り続けていた。
気付いていたがそのまま臨也のズボンと下着をおろし脚を閉じられないように両手で固定すると臨也の秘部に人差し指をいれた。


「んっ!!ふっ…」

「きっつ…」


指を一旦抜きそばにいつも置いてあるローションを手に取り馴染ませもう一度秘部に指を入れると今度はすんなりと埋めこんだ。


「んんんっ、!」


そこは喜ぶように指を締めつけてきた。その間も臨也は嫌々というように顔を横に振っていた。
指を2本に増やし中を押し広げるように擦ると背中がおもしろいくらいに反り涙目で静雄を睨んできた。
でもそんなもの「もっとして」と誘っているようにしかみえない。他の奴にもこんな姿を見せたのかと思うとまた胸が痛んだ。




なぁ、どうやったら俺を…

俺だけを見てくれるんだよ?




3本にすると中で指をバラバラと動かした。目を強く瞑ると涙が頬を伝っていった。臨也のものは一回も触れていないのに先端から蜜が溢れだしていた。


「なぁ…?他の奴にもこんな風に股広げて喘いでたのかよ?」

「んんっ!!」


口にハンカチを押しこんだため何を言っているのかが分からずとりあえず口に中から取り出した。


「ぁ…はぁ、はぁ、して…ないっ…」

「してねぇのになんで痕があるんだよ?」


動きも止め臨也の話を聞くことにした。自分でも少しやりすぎた。


「仕事、相手の人にふいをつかれて…」

「そんでされたと?」


コクリと小さく頷き静雄は奥歯を噛みしめた。
やっぱりこいつは無防備すぎる。


「痕つけられた以外何もされてないから…」

「本当だな、信じていいんだよな?」

「ふっ…シズちゃんになら俺が嘘ついてるのかついてないのかくらい簡単に分かるでしょ?」


笑いながら言う臨也の目は確かに嘘をついている感じとは違った。
臨也を引き寄せ背中に手をまわした。


「酷くして悪かった…」

「いいよ。シズちゃんは馬鹿だよね」


謝っているのに臨也は頬を緩めて笑っていた。


「何笑ってんだよ?」

「くくっ…、いやあのシズちゃんが俺に嫉妬してくれるなんて思ってもみなかったからさ、嬉しくて」


嫉妬――…?
あぁ、そうか俺は嫉妬をしてたんだと今更気付いた。







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