静臨*長編
□覚悟しろよ?
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「くくっ…、絶景だなぁ、そんなに見られてるのが興奮するのかよ?」
「違うっ、ちがうっ……シズちゃんのばかぁっ!!」
本気で泣きだした俺を見て少しシズちゃんは動きをとめ、黙った。たぶん、俺のご機嫌を直すために色々考えているんだろう。
そうだ、困ればいい。
なんて少しおもしろがってシズちゃんをみていたら、口をようやく開いた。
「なんかよー…泣いてると逆にもっと泣かせたくなるのはなんでだろうな…」
「えっ…」
「お前、女になるの初めてだよな?」
「ぁ、うん。それが何?」
シズちゃんがよからぬ方向のことを考えていることに気づき腰を引いたがやっぱり動けない、というよりシズちゃんが俺の上にいる為動くことさえもままならない。
「じゃあ、お前の処女……いただきます」
なんてぺロリとして舌舐めずりをするのを見て、あぁ気絶すればよかったな、なんて今更後悔していた。
「やだっ!腰の手離せっ!触るなぁ……ヒっ!!」
ぐちゃぐちゃになったそこに宛がわれたシズちゃんの凶器があたり思わず悲鳴に似た声が出た。
もう、こうなったら腹をくくるしかない。
でも、やっぱり怖い。
その緊張が伝わったのかシズちゃんは俺の頭を優しく撫でた。
「ほら、怖くねぇから」
「ぅん…ねぇ、もう抵抗しないからっ…手錠だけでもとってよ…」
「…分かった」
そう言うと手錠を鍵を使うことなく壊して俺はすぐにシズちゃんの首元に手を回して抱きついた。
「……痛くしないでね…」
「てめぇのことだから痛い方が好きだろ?」
「な゛っ!?馬鹿、死ね、単細胞!!」
「あー、これってした方がいいのか?」
そう言いながら手に持っていたのはゴムだった。
いつの間に用意したのか知らないが準備周到過ぎる。
「うん。ていうか、いつもそれ使ってほしいくらいだよ…」
「中に入れられる方が好きなくせ――「黙れ!!ぁあんっ!ひぁっ…!」
ニヤリと笑うとシズちゃんはそれをぐっと中に押し込み中へどんどんうまっていった。
濡れていたこともありなんなく受け入れすぐに全てが入ってしまった。
「あっ…ぅ…んんっ」
「どうだ、キツいか?」
「わ、かんな、ぃ……なんかっ、変な、気分…」
シズちゃんは俺の額に張り付いていた髪を横にわけてそこに軽いキスをすると顔中にしていき唇に触れると喰らうように激しくされて舌が絡み合い水音がピチャピチャと大きく聞こえた。
そのすきにシズちゃんは後ろ方に手を持っていき下に指を一本ぐいっといれられた。
「んんんふっ、やっ、なんで後ろっ…」
「前だけじゃ足りねぇだろ?」
「やらぁあ、ふっ…ぁあっ!おねがっ、やめっ」
一本すんなり入ると三本一気に入れられて下半身が大きく震えた。
シズちゃんは楽しそうに見降ろしていてもう、抵抗するのはやめてシズちゃんに身をまかせることにした。
「もう、いいかっと。えーーと、あった、あった」
前言撤回。
身をまかせてはいけない。
静ちゃんの右手にはグロテスクな玩具がありその大きさにも驚愕して動けなくなった。
たぶんさっき媚薬をもってきたときに一緒に持ってきたんだろう。
「待って、シズちゃん!!それだけはやめてっ、壊れる!!」
「なんだよ、うっせえな。往生際が悪いぞ、それでも男か?」
「今は女だっ、ぁああああっ!!」
ぐりぐりとそこに宛がわれてシズちゃんの首にしがみついた。
質量的にはシズちゃんほどないが、これがバイブとかだったら絶対に壊れる。
「やぁっ……ゆる、してっよ…っ」
「何をだよ?だから、言ってるだろ、今日はもう諦めろ」
「ひぃぁ、やだっやっぁあ」
いつの間にか全て入ってしまい、瞳からぽろぽろと涙がまた流れた。
それをぺロリとシズちゃんが舐めあげた。
「安心しろ、気持ち良くさせてやるから」
「もういいからっ!取って………」
「だーめ」
「ひぁっ!!あっ、ぁああんっ」
突き上げられてまたシズちゃんの肩に必死にしがみついた。
何度もギリギリまで抜かれそして最奥まで届くくらい入れられあふれ出るのは喘ぎ声だけだった。
そしてカチッと音が耳に届いた時には後ろの方でバイブがぶるぶると震えだした。
「あぁぁあああ!やっとめ、て、むりらからぁっ」
「っ…今すげぇしめつけてきたぞ?いいんだろ?」
「んんぅぁあっ、やっ、あぁぁ!きもひぃっ、!」
シズちゃんは玩具が取れないように手で持っているからそれを押しあてられ直に当たるような感覚でおかしくなりそうだった。
「はっあぁあっ、んぁああっぅもっ、また、イっちゃぅっぁああ」
「俺も……無理かも、出すぞっ」
「ぁ…あぁぁああああああああ!!あっつい、ぁぁあっ」
くたりとなって余韻浸りたいとこだが後ろが動きっぱなしの為もう何が何だか分からなくなってきていた。
「はあぁっ……も……とってよぉ……」
「まだだぞ?今日は壊れる覚悟しよけよ」
「やっ、もういいからっ!!んあぁぁっ!」
シズちゃんは容赦なくまた腰を打ちつけてきてもう俺は意識を飛ばさないようにするので必死だった。
これが朝まで続くなんて思わずに。
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