愛イロ、キミ色

□ep.3
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あのあとメフィストが白いモフモフ犬に変身して塾の鍵を渡された

燐くんすげぇ驚いてた
オレも知ってはいたがやはりあのピエロがこんなかわいい生き物になるとはまだ信じがたい



「では、ためしに適当なドアをその鍵で開けてみてごらんなさい」



そう言われて燐くんが疑わしそうにドアに鍵を差し回しゆっくりと開けると中にはカラフルで不可思議な空間があった



「!!スゲッ」



『天井たけぇ…』



《なんか目に悪そうなんだけど〜》



各々に感じたことを口にする
那智も初めて来たみたいで珍しそうに辺りを見回している



「一年生の授業は一一〇六号教室です。行きますよ」



「あぁ」



歩いていく二人を追いかけようとしたら、いつの間にか獣人化していた那智に腕を掴まれ立ち止まる
なんか用があるのかと振り返ると目の前に文字のようなもののかかれた札を差し出された



《ご主人様、はいこれ》


『なんだ、この札?』



《これはね、ぼくたちの一族の主に託す札で特別な呪が書いてあるんだ》



『ほう…で、どうやって使うんだ?
見た感じ使い魔召喚すっときの魔方陣に近いよな』



《うん、確かにぼくたちを呼び出すときにも使えるよ。あとは、いろんな障壁を作ったり基本的にはご主人様の身を護るために使う護符だと思ってくれていいよ》



『へぇ〜便利だな。でも攻撃は出来ないのか……ま、防御は最大の攻撃とも言うしな』



《そゆこと〜まぁ使い方はご主人様次第だから悪魔を祓ったりもできるかもね〜》



『そうだな。とりあえずはサンキュな』



《どういたしまして〜それじゃぼくは社に戻るから》



呼び出したいときはその護符にぼくのなまえ呼び掛けてくれたらとんでくからね〜と姿を消した


オレはお札を制服のポケットに入れて再び一一六号室へと向かった
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