ぽっぴん

□第1話
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『「ふぉぉお〜!!」』



『この和菓子マジでウマイっ』



「ほっぺが落ちてまいそうやぁ〜」



「ははは、あんたら親子で和菓子好きやったんやね。」



『はいっ』「おんっ」



「いきぴったりやな」



和菓子と温かい日本茶を出してもらい口にそれを運んだあとの会話である
母さんが和菓子好きなのに影響されておれも小さい頃からの和菓子愛好家なのだ
和菓子ってなんか懐かしい味がするじゃん
あと、見た目も風流な感じでいいんだよなぁ
風流ってなにかよくわかんないけど←

にしても、さすが京都っ
ウマイうますぎる!!
こっちに越してきて良かったよ、ホント


ゆっくりと味わって完食


『ふぅ…美味しかったぁ』



「鹿くんホント美味しそうに食べはるね。よかったらも一個食べる?」



『え!?あぁー、でもそんなにもらってもいいんですか?』



「遠慮なんしやんでええよ。
和菓子も美味しく食べてもらはって本望やろからね」



はい、どうぞ。と差し出されたお皿を少し躊躇いながらも受けとる



『朱音さん…ありがとう!じゃあ頂きます』



手を合わせてから一口分切り分けて



『〜〜っ』



あーもう幸せだ
今ならこのまま死んじゃっても悔いはない←



「うわぁ鹿だけずるいわぁ〜私もも一個ほしいわぁ〜」



「弥生…」『母さん…』


おれがおかわりを食べているのを見ておれ以上に和菓子愛!なこの人が黙っているわけもなく

駄々をこね始めた母さんに二人であきれぎみにため息を吐いた



「はい、弥生もどうぞ」


「やたっありがとう!」


嬉しそうに和菓子に手をつける母さんを横目にさっきから気になっていたことを朱音さんに聞いてみた



『そういえば、廉造達は居ないんですか?』



「おん、そうねんよ。廉造は今友達の家にお邪魔になってて、柔造と金造はお仕事行ってはるし、裕造と二人の娘らは買いもんに出てるんよ」



『そうなんですか…』



せっかく来たから挨拶くらいって思ったんだけどな、居ないんなら仕方ないか



「堪忍ね、あっでももしかしたら柔造は今日は早よう帰ってこれるかも言うてたんよ、多分もうすぐちゃうかな」



よかったら待っといたってくれへん?
と言ってくれたので父さんたちの話も長くなりそうだし柔造の帰りを待つことになった

まったりお茶をしながら
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