薄桜鬼

□第四章
2ページ/2ページ

ススーー

広間に入るなり皆の視線が私に刺さる
なんだか皆怖いような微妙な雰囲気だ・・・
でも私はそんなの関係ないし!と思い平助君の隣に座る

「いいじゃないですか、上手くいったんですから」
あれじゃ日に油じゃぁないか〜

「上手くいったからいい?それは結果論です」
キッと睨む
やっぱりね
なんだか山南さん変わっちゃったなぁ

私が言うのもあれだけど

「桝屋を見張ってた島田君や山崎君に悪いと思わないわけ?」

なんだか凄いな・・・
う〜ん何か見てるの飽きてきた!

『山南さんもうそれぐらいでいいじゃないですか?』
過ぎた事を言ってもしょうがいないしと続けて言う

千鶴ちゃんの目が輝いたように見えるのは私だけかい??

ススーー

突然襖が開いたと思ったら土方さんが入ってきた
ここの皆は気配を消して入ってくるのがすきなの?
突然現れて、何か幽霊みたいじゃん

「こいつらばかり責めないでやってくれ」
あっ山南さんが静かになった

「土方さん、古高は何か吐いたのか?」

皆土方さんの方に注目する
勿論私や千鶴ちゃんも

風の強い日に京の町に火を放ち天子様を長州へ連れ出す  それが奴等の目的だ」


「「「「「「「!?」」」」」」」

「長州の奴等頭のネジが緩んでんじゃねぇのか?」
と皆口々に言う





・・・・・・・・

「動ける隊士はこれだけか・・・」
そう、動ける隊士は三十人弱しかいないのだ
もちろん私を含めて

「---に触れるたび狂われてはたまらん」

んん?
何やら私と千鶴ちゃんがいる事を忘れているらしい

『ちょいとお二人さん、私達がいる事をお忘れになってない?』

「彩祢! わりぃ」
まったく!

「・・・・隊を二手に分ける」

四国屋へは土方さん、佐之さん、一君、井上さんを含む二十四名
池田屋へは近藤さん、総司さん、新八さん、平助君、そして私を含めて十一名
千鶴ちゃんは屯所で待機となった
こうして私達は出発して行った
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ