薄桜鬼

□第七章
1ページ/1ページ

長州の過激派浪士たちが御所に討ち入ったこの事件は、後に【禁門の変】と呼ばれるようになる

私は未だ何があったかよく分からない
しかし周りからの話で大変だったことはよく分かる
皆から聞いた話はこうだ

新選組の動きは後手に回り、残念ながら活躍らしい活躍もできなかった
味方同士の間で情報の伝達が上手くいかず、無駄に時間を浪費してしまった
けれど、戦場で不思議な事があったみたいだ

池田屋で総司さん(私)を倒した、風間千景
彼は薩摩に所属しているらしい

池田屋で平助君の額を割った、天霧九寿
彼も薩摩に所属しているらしい

そして長州浪士たちと共に戦っていた、不知火匡と言う人物・・・・

彼等は決して新選組の味方ではなく、むしろ強大な敵と言える存在なのだ
彼等と戦うことになれば、新選組も大きな被害を受けるだろう
敵対することにならなければ、それがいちばんなんだけど・・・・

---ともかく
長州の指導者だちは戦死し、また、自ら腹を切って息絶えた
けれど、中には逃げ延びた者もいる
彼等はにべながらも、京の都に火を放ったのだ

運悪く北から吹いていた風は、御所の南方
を焼け野原に変えてしまう
この騒ぎが原因で、尊王攘夷の国事犯たちが一斉に処刑されたとも聞く

そして・・・・
京から離れることを許された新選組は、大坂から兵庫にかけてを警衛した
乱暴を働く浪士たちを取り締まり、周辺に住まう人々の生活を守った

この【禁門の変】の後
長州は御所に向けて発砲したこと理由に、朝廷に歯向かう逆賊として扱われていく
この事件がきっかけとなり、長州藩は【朝敵】とされた

ということらしい
これから新選組はどうなるのだろうか・・・
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ