詩
□ALBUM
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思い出の差出人
紙が重く感じます
水が澄むこの広い池に
赤い紅葉が敷き詰めてる
冷たく寄り添う
無色な風に
身を沈ませ
凍えた気持ちは
廊下を駆ける足音
揺れ動く心の変動
どれほど
痛ませてきたのか
置き去りにされた
夢へと今戻る
忙しく踊る雨の中で
掠れる声は僅かに埋もれ
気付いてくれる人在れよ
そして僕は先へと進む
追いつかぬ思い
放った愛情を
手につかみ取って
捨てれば
苦しまず済むのに
何かを感じた瞬間
鉛筆でなぞり書き
をして
読んだ本の内容
膨れ上がる過去の時間
ずっと隣で
動いている
切なく受け止めた思い
永劫消えることはない
寂しいそんな風景は
それは雪が頬を
伝って
居着く間もないままに
そこで這いつくばって
潜り抜ける
雨の中で思われる
花を照らして
さ レ