詩
□立ち止まって
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いつも
立ち止まって
見えるこの景色は
優しそうで
優しくない風を吹く
いつでも始まりで
いつでも終われる
木葉が光を招き
土が音を誘って
いつでも明るく
しておくからねって
そうだ
立ち止まって
見えるこの景色は
どんなものよりも
代えがたい言葉でも
言い表せないほどの
物語を持ってる
いつも
立ち止まって
見えるこの景色は
優しそうで
優しくない風を吹く
私の髪を掴んで
舞い上がら
そうとして
水が炎を包み
返してほしいかって
そう聞かれたから
私は頷くよ
炎は私の不安も
痛みを焦がしてくれた