The Flying Girl〜One Melody〜

□第四話
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私が教室に入ったその後、結局特になにもなかった



そのまま私は放課後を迎えた



────



「はあー…、私、これからどうすればいいんだろ…。」


「君ならきっとやってける」


ふいに声が聞こえた


「え…っ」


背後の声に振り返ったが、そこには誰もいなかった




誰だったの……?



…まあ、空耳だよね…??



私はあまり気にしないようにグラウンドの脇を通っていた



すると、横から今朝の声が聞こえた



横を見てみると、案の定今朝の出来事が起きていた





「テニス……してるんだ…」


何故かきになってしまった私はフェンスに近付くなり、俯いて言葉を漏らした



「そりゃね、俺たちはテニス部なんだから…ふふっ…」


どこか澄んだ声が上から聞こえた

「君…、転入生?もしかして、俺たちのこと知らないのかな?」


上を向くとそこには、私の知っている幸村精市


「あ…あの…っ、わ…っ私…っ声が聞こえたから…っ見にきただけで…っあっあの…っ、ごっごめんなさい……っ」


緊張で言葉が上手く出てこない…


「おーおー、幸村…まーた女子いじめかのう…」


私が焦っていると、また新たな声が聞こえた


「違うよ…───仁王」


───え?



う、うそ…


「あ…っあの…っも、もうっ帰ります…っれ、練習みててごめんなさい…っ」


仁王が来るなんて、思ってなかった私は焦り帰ろうとした


「ちょ、待ちんしゃい。お前あれじゃろ、今日転入してきた藤井美帆。」


「あ…っは、はい!」


「やっぱり…。転入生だったんだね」


私の返事に幸村は納得の表情
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