日常生活

□風邪っぴき親分とちびロマーノ
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「はぁ……ノドいたぁ…ゲホッ!」
「喋んなって言ってんだろこのやろー!」

質の悪い風邪のようで、熱と咳は落ち着いたものの喉の痛みだけが残ってしまったスペイン。
そんなスペインに、ちびロマーノは付きっきりで看病(?)をしていた。というのも、

「俺のがうつったんだから、か、看病くらいしてやる、ぞ、このやろ…。」
「はは、顔トマトみたいやゎ、ゴホッ!」
「笑うな喋んな!いいから早くメシ食え!」

先に風邪を引いていたのはちびロマーノ。看病していたスペインにもそれがうつり、ちびロマーノが治った瞬間スペインがぶっ倒れたのだ。

「ん、ごっそさん。ありがとなロマーノ。」
「…ノド、もう平気か?」
「まだ若干イガイガしとるけど、今日寝れば明日には治るやろ。」
「それ一昨日からずっと言ってるじゃねーか…。」
「あ、せやな。んんっ!大丈夫やてすぐ治るから。」
「それも聞いた!」

三日間まともに声が出せないスペイン。流石にちびロマーノも心配になってきた。

「ん〜、せやな。あ!」
「な、なんだよ?」
「ロマ、ゲホッ、がお呪いとかしてくれたら早ぉ治るかもしれんわ〜。」
「……。」
「なんて冗談やて、んんっ。ほなお休み〜。」

もぞもぞベッドに入ると、数分も経たないうちに寝息を立て始める。その様子にちびロマーノは…

「そんなのですぐに治るかよ…このやろ…。(でも…。)」

マスクをして寝ているスペインの枕元に移動して、ちびロマーノはマスク越しにキスをする。

(早くよくなるなら…。)

そして珍しく頭を撫でながら、一言。



「ふ…ふそそそそー。」



翌日、元気いっぱいのスペインの声が屋敷中に響き渡った。






end.
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