日常生活

□つかれやすい?
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突然、凛とした声が辺りに響いて振り向いた。
巫女装束の女が険しい顔で俺を見つめていた。

「ん?………俺の事かのぅ?」
「君以外に居ないでしょう?人間は。」
「あぁ、そうじゃな………視えるんか、コレ。」
「えぇ。死霊だけじゃなくて生き霊もくっつけて…君、随分なつかれてるね。」
「………まぁ。」

(なんだこの女…私のモノに!)
(何言ってるのよ私のよ!)

「……。」
「モテモテな事で。」
「助けてくんしゃい。」

女は、ついてきて、と言うと石畳の階段を上り始めた。
その上には、小さな寺院が建っていた。

「実家なんか?」
「えぇ。」
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