日常生活

□愛しい…
1ページ/1ページ

※RURUTIA「愛し子よ」イメージ。財前の一人語り。






ただいまっすわ、ユウジさん。

今日もね、皆ユウジさんのこと話してましたよ。

小春先輩も、いつもはアンタのこと適当にあしらっとるけど、今日はね。泣いてはったんですよ。

どこに行ってもうたんや、って。

まぁ、あの人の甘ったるい声がキンキン頭に響くもんやから、ちょいと喉締めてもたわ。ごめんなさい。

……。

あれ、覚えてません?

そっか…。

いや、ちょっと、嬉しいだけですわ。

ようやくユウジさん忘れてくれたんすね。

あ、せや。言うてた物買うてきたんですわ。ほら。

これ飲むと歳とったりせんくて、ずっとキレイなままでいられるんやって。

ほんまかな…あ、飲んでみます? なら、俺も飲んでみよ。

…なぁ、ユウジさん。



これからも、ずぅっと、いっしょやで。



end.
次の章へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ