日常生活
□嫌いな物を当てよう！
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＊左馬刻VS銃兎(司会：理鶯)
『企画内容は把握している。始めるとしよう。』
「チッ、んだってこんな事しねぇといけねぇんだよ！」
「同感だな…。(別に食べられなくても生きていけるし。)」
左馬刻の前には、麻婆豆腐・ヒレステーキ・親子丼・メロンのサンプル。
銃兎の前には、海老の塩焼き・高野豆腐・筑前煮・ところてんのサンプル。
『まずは先攻と後攻を決めてくれ。』
「俺様から決めるぜ。それでいいだろ銃兎よぅ。」
「いいですよ。(こいつの分かりやすいしな。)」
「つーか、なんで理鶯が企画の進行やってんだよ。」
『小官は基本的に食の好き嫌いは無いからな。よって司会を任されたのだ。』
「あぁ…ナルホドな。」
「では、さっさと始めましょうか。左馬刻、早く指定してくれ。」
「わーったよ。んじゃ…」
・ ・ ・
『…滅多に見ない表情だったな。左馬刻、大丈夫か？』
「ぁ˝〜…、なんとかな。」
「ふふっ、これは俺の勝ち、かもな？」
「あぁッ!? テメェだってわっかりやすい顔してやがったじゃねぇかよ!!」
『では同時に書いた物を見せてくれ。』
『えび』
『メロン』
「ふっ、平仮名ってお前ww」
「るっせ！ 前にゲテモノは嫌いっつってたろ！ どうせ見た目とかでダメなんだろ！」
「そういうお前は分かりやす過ぎなんだよ。これ以外全部肉入ってんじゃねぇかww」
『両者とも理由が出たな。では実食へと移ろう。』
【実食】
両者、共に手を動かさず眼を飛ばし合う。
「……。」
「……。」
「どうしたよ、銃兎ぉ。食わねえのか？」
「いやいや、左馬刻様こそお先にどうぞ？」
『そのままだと終わらないぞ。』
「いいえ理鶯。負けを認めさせればいいんですよ。ねぇ、左馬刻様？」
「あぁ!? 誰が負けなんざッ」
口を開いた左馬刻の顔を掴むと、メロンを一つ放り込む。が、瞬時にそれを銃兎の顔面に吐き出した。
「てんめぇぇ…ううぇ…」
「ハッ、ざまぁないな左馬、刻…。」
同様に理鶯の手によって銃兎も口に入れられる。咀嚼してしまったのか、涙目で理鶯を見上げている。
引き分け！
『嫌いな理由はなんだ。』
「…果物のクセして青臭ぇんだよ。」
「甲殻類って見た目が虫っぽくありません？」
「やっぱそういう理由かよ…別に頭とか姿そのまんまじゃなけりゃ食えてんだろうが。」
「意識しないようにしてんだよ…つか青臭いってお前、生野菜もダメなのか？」
「生の野菜なんざ、人間の食うモンじゃねぇだろ…。」
死んだ目の二人を見て、理鶯は何かを考えているよう。
(これからは二人の為にも好き嫌いの克服をさせるべきだな。)
果たして二人は克服出来るのか…？
Next challenger…？