日常生活

□ミラクルドリンク
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各家庭への連絡を取り終えて自室へ戻った跡部。部屋の中では、幼い日吉と向日が忍足をいじくり回して、宍戸と滝は鳳をいじくり回して、樺地は眠り続ける幼い芥川の頭を静かに撫でている。



「ちょお、自分ら小さなってもカワイないな! イタタタタ、ハゲるハゲる!」
「アッハハハ! はげてみそ〜!」
「なんでおりぇがこんあ…げこくじょーだー!」
「それはハッキリ言えるんかい!」



「小さい子のほっぺってぷくぷくで気持ちいいね〜。」
「つーか長太郎を見下ろしてんのが変な感じだな〜
…。」
「どこまで伸びるかなぁ?」
「ん〜〜〜っ!」
「おい加減しろよな。」



「…小さくても…変わりません…。」
「すー、すー。」
「…樺地も楽しんでやがるな。」

樺地が調べても分からなかったが、忍足が一晩ですぐ戻るんじゃないか、と言うので様子を見るだけにした。

「おい、もう休むぞ? 用意した部屋に、」
「えー、雑魚寝でいいじゃーん。」
「アーン?」
「おっ、いいなそれ。まさに泊まりって感じだな!」
「おい。ざこねって、」

困惑する跡部を尻目に準備をする宍戸達。思わず額に手を置くと、樺地が芥川を抱いて跡部へ手渡す。

「…樺地?」
「抱っこ…してみて…下さい。」
「……。」

ゆっくりと抱きかかえて芥川の寝顔を覗き込む。普段よりも幼く、あどけないその表情に跡部もふっと頬を緩ませた。…その様子に、携帯を開いてスクショする忍足。

(癒されとんな…、なかなかえぇモン貰たわ。またケンヤにお願いしてみよか。)

真相は、西の者のみぞ知る…?



end.
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