小説

□煙にょた鰐
1ページ/1ページ


※鰐女体化してます。








スモーカー君たすけて。  

そう電伝虫で何時もより掠れた声で
連絡があり、彼女の部屋へ駆けつけるとソファーにだらしなく倒れ込んでいた。


「よぉ」

俺がそう声をかけると、彼女は力無く
俺の方を見上げた。

「ああ、いらっしゃい…今ロビンに珈琲淹れてもらってるから」

そう言って弱々しく笑う。
俺の姿を見て何時もみたいにからかったり、抱き付いてきたりしない。

「具合、悪いのか?」

「んー…」

俺が頭を撫でてやると彼女は
気持ちよさそうに目を瞑る。


「あらやだ。お邪魔だったかしら」


そう言って彼女の秘書が珈琲の入った
コップを持って部屋に入ってくる。


「サー、大丈夫?」

「ああ、すまない」

「薬、用意させましょうか」


そう言って秘書も俺がしてたように
彼女の頭を撫でた。


「薬って…お前どこがわりぃんだ?」

「大丈夫。横になってれば」



「生理痛よ」


なかなか原因の分かっていなかった
俺に秘書は痺れを切らしてそう言った。


「あー……」


そう言えば、確かヒナとたしぎが
暖めた方が良いって言ってた気がする。

だからと言っては何だが、彼女を
抱き締めてやる。



「スモーカー君?」

「あ?大人しくしてろよ」

「クハハ。珍しく大胆だな」

「うるせぇ」


クハハと色気も無い声を出しながら
彼女も抱き付いて来る。


今日は久々の休みだったんだが…
まぁたまにはこんな日も悪くないな。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ