小さな輝き

□ユメユメ
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私、月野うさぎ
みんなからは“ちびうさ”って呼ばれてるわ


これは、私が今よりウンと小さい時に見た“夢”




それはね…















「ママ!パパ!!」



勢い良く部屋に入ってきた私に両親は目を瞬かせた



「どうしたの?スモール・レディ、そんなに慌てて」


「ママみたいな素敵なレディになるんじゃなかったのかな?」




父のその言葉にハッとした私は乱れた髪を直した


ちなみに“スモール・レディ”とは私のもう一つの名前




「それで、レディはどうしてそんなに慌てていたのかしら?」




母が私と目線を合わせるためしゃがみ優しい笑みを浮かべ聞いてきた




「あのね!ゆめをみたの!」


「夢?」


「うん、パパがねキラキラしてるひととたたかってってね」





その時、両親の表情が強張ったのを今でも覚えている


あの時はどうして強張ったのかは分からなかったけれど





「とつぜんパパがきえちゃってね、キラキラしたきんいろのほうせきがあったの、それからね、ママもキラキラしてるひととたたかってってね、そしたらママのぎんずいしょうがこわれたの!!」






それは、見たことがなかった

両親の“敗北”






「それでびっくりしておきちゃったからママとパパがどうなったかわかんないけど…」


「…ママとパパが心配になって急いで来てくれたのね…ありがとう、スモール・レディ」


「でもこの通りママもパパも何ともない、心配しなくても大丈夫だよ」






両親のいつもの優しい表情を見た私は安心し






「そうだよね!パパもママも強いもん!」





そう言うと両親は嬉しそうに笑った

















「あの子の見た“夢”、あれは…」


「大丈夫さ、あれには続きがある、それに…“あの頃の君”は無敵だろう?」





キングの言葉にクイーンは目を瞬かせた後、









「大切な仲間がいれば、誰だって無敵よ」









そう言った表情は“あの頃”とそっくりだった



















夢は夢でもただの夢じゃない






遠い遠い、過去の話







だからね、うさぎ







夢と同じ所で終わらないで








その続きを作って










そしてもう一度私に夢を、










夢の続きを見せてね














約束だよ… ママ

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