小さな輝き
□あの頃の話
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先ほど帰ってきて遅くなったから適当にご飯を大気と作り食べ始めていたらもう忘れているだろうと思っていた話題を大気が出してきた
「さて、お話してもらえますか?」
『げ、覚えてたのかよ』
「もちろん」
『…う〜ん…話すっていっても…12歳の頃の話だからもう6年も前だよ?』
「ああ、そんな経つか?」
『うん、えっと…私と将之は小学校の頃の同級生で、友達って言うより喧嘩友達って感じだったかな?』
小学生によくあるちょっかい出して喧嘩する
それが私たちの日常だった
・・・好きになるなんて思いもしなかった
けど、どのタイミングで好きになったかはもう思い出せれないけど
それでも、生まれて初めて異性を“好き”になった
『告白したのはバレンタインの時、中学違ったからこの時しかないって思って思い切って告白したの』
「あん時はまさかお前に告白されるとは夢にも思ってなかったぜ、まあ、チョコ渡された時ピンときたけど」
『ああ、私も解かってるんだろうなって思った』
「・・・じゃあ、2人は元恋人同士?」
『ううん、私フラれたし』
「・・・フラれたぁ?!優衣が将之に?!」
「僕フツーに付き合ってたと思ってた…」
「イヤ、俺のタイプじゃねえし、コイツとか元からお断りだし」
『お前明日の晩飯食べるラー油だけな』
「いじめか!!喉死ぬっつの!!」
「では、付き合うこともなくお互い6年ぶりにこの世界で再会したんですか?」
『そ、だからコイツが来た理由が未だにわかんないんだよね』
「ま、その内わかんだろ」
このときの私はまさか自分にこんな気持ちが芽生えるなんて思ってもみなかった
(なぜ…ホッと、したんでしょう…?)