それは、必然

□Act.3
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『・・・うん、よし、できた!』



鏡の前で一周まわってみる



フワリとなったスカート



胸元の大きなリボン



そう、十番高校のセーラー服!



『いやぁ無事に入れることになりましたよ』




・・・まあ、ギリギリだけどさ




『つーかセーラーとか中学校ぶり』




高校ブレザーだったからなぁ




『・・・変じゃないよね?』




久しぶりだからコスプレに見えてきた…




『あ、ご飯作んなきゃ』











朝食を作っていると大気が起きてきた



「おはようございます、優衣」


『おはよ、大気、やっぱ似合うね学ラン』


「そうですか?優衣も似合ってますよ、制服」


『・・・変じゃない?』


「変じゃありませんよ」


『・・・その笑顔が胡散臭い』


「・・・つくづく失礼ですよね」




その時星野も起きてきた



「おはよ!大気、優衣!」


「おはようございます、星野」


『おはよ、星野、今日は目覚めいいね』


「だって今日から学校だからな」


『・・・子供かっ』


「おはよ…」


「お、夜天はよっ」


「おはようございます、夜天、今日は起きれましたね」


「っさい…」


『おはよ、夜天、ご飯できたし食べよ』




今日も皆でいただきますを言い食べ始めていたのだが




『…そんなゆっくりしてて大丈夫?学校まで結構距離あるけど』


「あれ、言ってませんでしたか?車だって」


『聞いてない』


「そうでしたか、それはすみません」


『うわー心がこもってねえー』


「まあいいじゃねえか、ゆっくりできて」


『・・・私は歩いていくよ?』


「「「え?」」」


『当たり前じゃん、スリーライツと同じ車の中から出てきたらファンに殺されるって』


「…優衣一緒に行かないの?」



少し残念そうに言ってきた夜天






はっきりいって死ぬほど可愛い



え、夜天ってこんなキャラだったっけ?





「ねえ」


『っだ、ダメなものはダメ!そんな可愛い顔してもダメ!私だって自分の身の方が可愛いもん』


「チッ」




え、舌打ち?




・・・演技?




私のキュンを返せ!!





『腹立つこのクソガキ…』


「でも歩いていくならもうでないといけないのでは?」


『え、ああ!!もうこんな時間!!大気、悪いけど洗い物しといてくれる?』


「かまいませんよ」


『じゃあ、いってきます!』


「いってらっしゃい」


「また後でな〜」





転校初日から遅刻とか最悪すぎる…!



できる限り走ろっ









で、できる限りが100mほどでした





『ハ、ハァッハァッ』



し、死ぬ・・・!!





…歩こう




『まあ、ちょっと走ったから大丈夫かな』




今日からうさぎちゃんたちと同じ学校か…




レイちゃんは違うけどそのうち会えるよね




一緒のクラスになったりして〜




…って1組はスリーライツがいるからそれはないか




って事は他のクラスか…




亜美ちゃんはどこだったっけ…?







そんなことを思っていると学校に着いた



『げ、すっげー人だかり』


しかも他校生多い


・・・遅刻しても知らないぞ




あ、



『みんなだ…』



うさぎちゃん、亜美ちゃん、レイちゃん、まこちゃん、美奈子ちゃん



『みんなに会えた…』



緩む頬を押さえつつスリーライツが来る前に私は校舎へ入っていった
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