それは、必然

□Act.1
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『まあ、私が関わってる時点でもう変わってるのかもしれないけど…それでも、私はあまり変わってほしくないの』


「・・・どうしてあなたが来たのかしら」


『…わかんない、学校から帰ってる途中だったはずなのに気がついたら公園のベンチで眠っていて近くを歩き回ってたらさっきのアレで…』


「そうですか…」


「じゃあ、貴女もしかして…私たちのこと…知ってるの?」


ファイターのその言葉にハッとしたヒーラーとメイカー



『・・・うん、そうだよ』






『3人はキンモク星のセーラー戦士、地球ではファイターは星野光、ヒーラーは夜天光、メイカーは大気光って名乗ってて…で、スリーライツってグループ名でアイドルしてるでしょ?』



「…おみごと」


『伊達に18年間ファンやってないって』







「え、18年間…?」


「18…?」


「優衣…貴女まさか…18歳なんですか…?」


『え、そうだけど』









多分私はその時の3人の雷に打たれたような表情を一生忘れる事はないだろう




「じゅっ18ぃ?!」


「嘘でしょ、年上ぇ?!」


「私てっきり同い年かと…」


「というか制服着て無かったら私年下と思ってたわよ!」





『お前ら失礼だな』



いや、まあ、なんとなくそんな感じはしてましたけどね




『じゃあ言うけどね、メイカーとか逆に16には見えねえぞ』


「言葉遣い悪っ!」


「そりゃあ私も良く年上に見られますが言われて18とかですよ」


「アンタ普通に15とかにも見えるわよ」


『なっ!?15ぉ?!…そんなに若く見えるの?』


「…嬉しそうね」


『そりゃあもう十代でいられるの今年と来年だけだからね、嬉しいでしょ、普通』


「そういうもんかしら?」


『18になりゃわかる』




私とヒーラーがそんな話しをしているとメイカーがフッと笑った



「でも、これでよかったじゃないですか」


「何が?」


「私たち今度から学校に通うんですよ」


「だから?」




わかっていない感じのファイターとヒーラー
私はいやな予感がして盛大に顔をしかめた







「優衣も一年生として転校したらいいじゃないですか」


『言うと思ったー!!』




予想通りの言葉に顔を手で覆い嘆いたが



「いいじゃない!それ!」


「まあ、目の届くところにいてくれた方がこっちとしてもいいし」


「ごめんなさいね、まだ貴女のことを完全に信用する事はできないのよ」



メイカーが申し訳なさそうにそう言った



『…ううん、いいの、だって私だっていきなりこんな奴が現れたら信用できないもん』



そういって笑った




「…ありがとう、じゃあ貴女の転校手続きも明日しなきゃね」


『・・・それってさ』


「何?」





『テストとかってある…?』








「当たり前じゃない、何言ってんのよ」


「…優衣、まさか…」






『入れなかったらごめんね』





「・・・その時は他の方法を考えるわ」














始まった物語

歯車はひとつ増え

それが善と出るか凶と出るか





答えは全てが終わる時
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