それは、必然

□Act.1
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と、いうわけで私は今3人の家へ来ています


「どう?部屋もそんなに狭くないし家賃だって払わなくてもいいわ」


「ただし、交換条件として家事を手伝ってもらいますけど」


『え、あの…ほんとにそれだけでいいんですか?居候させてもらってその上家賃も払わなくてもいいのに私は家事を手伝うだけって…』


「…貴女料理できるの?」


『一応できますけど…』


「ふーん…じゃあお腹空いてるから何か作って、いいでしょ?」


「そうですね、材料はなに使ってもいいですよ」


『30分くらいかかるけどいい…?』


「かまいませんよ」


『じゃあ…お借りします』





というわけで作った料理は味噌汁・鮭・ほうれん草のおひたし・玉子焼き
とまあ、和食



『お米早炊きだから少し硬いかも…』


「いえ、急に言ったのはこっちですから」


「…先食べて」


「たく、しかたないわね」





その様子を見た私は信用されてないのがわかっているのであまり気にしていなかったが



(…自分で言ったくせに食べねえのかよ…でも、ほんと2人は末っ子に甘いんだね)



前からそう思っていたが実際にもそうらしい


私がそんなことを思っている間に黒髪の女性は一口ずつ食べたみたいで


「大丈夫よ、それに美味しいわね」


と私に微笑んでくれた


「ええ、玉子焼きもキレイね、私こんなに黄色くできないわ」


「・・・まあ、食べれない事は無いんじゃない?」


銀髪の女性のそんな様子に他の2人はクスッと笑った


「この子もこういってることだし…どうです?」




茶髪の女性にそう訊かれ私はにっこり微笑むと













『藤岡 優衣』





「決まりね、私はファイター」


「私はメイカー」


「…ヒーラーよ」


『よろしくね、ファイター、メイカー、ヒーラー』


「こちらこそ、よろしくね、優衣」


「ところで優衣、貴女なぜ家出なんか…」


『だから似たようなものであって家出じゃないって』


「じゃあなによ」


『あ〜・・・これから話す事は信じられないと思う、けど、絶対嘘は言わない、約束する』


「優衣…?」






多分私はこの世界でしなくちゃいけないことがある
それがなんなのかは解からないけど…




まずはこの話しだけはしとか無くちゃいけない






私は一度深呼吸すると3人をまっすぐ見つめこう言った













『私…この世界の人間じゃないの』











「…え?」


「この“世界”…?」


「どういうこと?」


『私はこの世界じゃない、別の世界から来た人間なの』


「…どうしてそう言えるのよ」


『・・・・・これは貴女たちの…この世界を否定するような話になるけど事実だから言うね』






『私の世界でこの世界は漫画やアニメの世界だった』






その瞬間3人の顔が衝撃を受けたような顔に変わりヒーラーが私の胸倉を掴んだ


「バカなこと言わないで…!!!」


『…信じたくない気持ちも解かる、今の私の言葉は貴方たちの人生を否定するようなものだから、でも、本当にそうなの』


ヒーラーの目をまっすぐ見つめた




『信じて』




「っ…!」


「ヒーラー」


ファイターがヒーラーの両肩に手を置いて抑えた


「・・・続けてください」


『…私はアニメの方しか知らないんだけどその作品は第5シリーズまであって…そして多分今がその第5シリーズの時の敵・・・ギャラクシア』


「「「!!!」」」


『つい最近見直したから流れは知ってる、けどそれは貴女たちの過ごす時の中の一部にしか過ぎない、多分知らない時の方が多いと思う、それに知っているときのことでも私は言えない』


「な、どうして!」


私はファイターをまっすぐ見つめ






『未来が変わるから』
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