リクエスト&記念小説

□可愛い後輩
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今日も1人、自転車を押して帰る

誰もいない帰り道
誰も邪魔しないそんな時間

そんな僕に近づく音



「阿良々木先輩!!」



軽やかな足音と共に聞こえてくる声は
僕が可愛がる後輩の声



「阿良々木先輩」



弾む足音のように弾んだ声
弾けるような笑顔

そんないつも通りの光景に
自然と僕の頬も緩む



「どうした、神原」



と問い掛けた声も弾んでいた

ああ、僕はこんなにもこの後輩と喋るのを楽しみにしているのか

と改めて自覚させられる



「阿良々木先輩
 今日は何を喋ろうか」
「そうだな」



わかってるか?神原

実は僕はこれから話すことなんて全然大切じゃないんだ

話すことなどどうでもいい

大事なのは神原


お前と喋ることなのだから





可愛い後輩





可愛い後輩

大切な後輩



「知ってるか、神原
 僕はお前のことが好きなんだぜ?」


「知っているか、阿良々木先輩
 私は誰よりも阿良々木先輩が好きなんだぞ?」



きっと
戦場ヶ原より

きっと
戦場ヶ原先輩より



「好きだ」





END
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