06/16の日記

02:53
豪さんについて妄想。
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豪さんが捏造した証拠品を使って勝訴した時の妄想。


被告人(冤罪)には中学生くらいの息子がいて、
ほんのちょっと(本人も無自覚で)その子供を気にしていた豪さん。
自分にも冥という同じくらいの年頃の子供がいるし。


自分の父親が有罪となった所も、手錠を掛けられて連れていかれた所も全て見ていた被告人の息子。

もし自分の父親が実は無実で、裁判で相手検事が捏造した証拠品を使って勝っていた、そのせいで父親は無実の罪を科せられたと知ったら…この子はどう思うだろうかとかふと考える豪さん。


きっとその検事を許さないだろう、
もしかしたら自分の父親の冤罪を晴らすため法曹界に入りたいと思うかもしれない、
犯罪者を絶対的に憎むようになるかもしれない、と若ミツを見て思ったり。


なにより、こちらを見てきたその子の真っ直ぐな瞳が頭離れなかった豪さん。



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そこから7年月日が経って、自分が処刑されることになった日の朝。


死刑執行室までの長い廊下を看守に連れられて無言で歩く豪さん。

こんな時でも騒ぎ立てない、あくまで冷静。
それが狩魔クオリティ。


でもその時、7年前の裁判の被告人と息子のことをふと思い出しちゃう。



結局、あの子供は自分の父親が無実だったと知らないまま生きているだろう。
このまま自分が死んだらその事実は永遠に誰も知られないことになる。


…とか、ね。




執行室が近づいてきて、ついてきた看守が豪さんの手錠を外す。
その若い看守は今までずっとこちらを見ていなかったが、手錠を外した瞬間、豪さんと目を合わせた。



その真っ直ぐな瞳になんとなく見覚えがある豪さん。



―――なるほど。
やはり息子は父親の無実を知っていた、そして信じていたのだ。




その若き看守の正体は、言うまでもない。



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