宇宙蛙物語

□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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「!?」


大画面を目にしたクルルは驚きで目を見開いた。画面に表示された『メディア』のコンピューターウイルスのプログラムが、次々に消されていくのだ。


(いったい誰が・・・)


クルルはいつも自分が座っている場所を見て息を飲む。


「・・・嘘・・・だろ?」


椅子に座っていたのは、なんとメテアだったのだ。無意識に呟いたクルルの言葉に、メテアの反応はない。ただひたすら目にも留まらぬ速さでパネルを打っている。クルルにも引けを取らない早さだ。

呆然と見ている間にも、『メディア』のプログラムが次々に消去されていく。


(俺様が駆除できなかった『メディア』のコンピューターウイルスを・・・こいつ)


クルルは後姿しか見えないメテアを見つめる。その目には、警戒の色がくっきりと浮かび上がっていた。


(何モンだぁ?)


只者ではない、と言うのは明らかだろう。クルルが思考を張り巡らし始めた時、『ピー』という高い機械音がラボに響いた。
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