宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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「私、戦争孤児なんです」
「「「「「「「は?」」」」」」」
「5歳の時に故郷の星が滅んじゃいまして・・・その時、私を保護してくれたのがケロン軍だったんです。
行く所もありませんし、子供1人で生活して行けるほど世の中甘くないんで。
異例のことではありましたが、通常7歳からの入隊を5歳に早めていただきました」
言い方自体はとても明るいが、その内容はかなりシビアなものだった。
ケロロたちは色々な面でショックを受け、一時呆然としてしまう。軽いカルチャーショックといったところだろう。
そんなケロロたちに気づいているのかいないのか、メテアはさらに続ける。
「あ、因みに軍事教育は4年、情報部班長になれたのは2年前です」
つまり、メテアが軍事教育を終えたのは9歳、情報部班長に就任したのは13歳と言うことになる。
(・・・超エリートじゃん!!)
いつもばらばらなケロロ小隊の心が一つになった一瞬だった。
ケロン星の事に関してあまり知識の無い夏美と冬樹は、勉強熱心なのだとただ感心している。
そんな中、ただ1人、クルルだけが、無表情でメテアを見つめていた。