宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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「・・・俺?」
そう言って自分を指差し、引きつった笑みを浮かべているのは
クルルだった。
ケロロは腕組みをしたまま重々しく頷く。
「クルル曹長はいつも就寝時間が遅い・・・
必然的に見張っていられる時間も多くなるであります!」
クルルは軽く頭を押さえる。
「ちょっと待て・・・俺も一応男なんだが?」
「お前は女に興味など無いだろう」
ギロロの言う通り、クルルは女や恋よりも
コンピューターと向き合っているほうが数百万倍いいという男だ。
そんな男が女の子と2人っきりになったところで、何かあるはずも無い。
「それに、アンタが連れてきたんでしょ?
最後まで面倒見なさい」
夏美のもっともな意見に、クルルは言い返せない。
就寝時間10分前
クルルの部屋に布団一式が運び込まれた。