宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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「な、夏美殿ぉ〜〜!」
「うわぁ!!」
ケロロは感激のあまり、夏美に抱き着こうとした。
しかし・・・
「夏美に触るなぁ〜!!」
掛け声とともに繰り出されたギロロの跳び蹴りにより、ケロロは勢いよくぶっ飛ばされた。
あまりの出来事に一同唖然とし、反対方向だったのもあってか、リビングのドアが開いたことに気付く者はいなかった。
「クク〜何やってんだぁ?先輩方・・・」
その声で、固まっていた一同が我に返り、ドアの方を見る。
「あ、お帰りクルル」
1番ドアの近くにいた冬樹が言う。
そう、そこにたっていたのはクルルだったのだ。
「え?クルル!?」
クルルに反応したケロロは直ぐさま跳び起きる。そして、クルルの姿を認識すると、目にも留まらぬ速さでクルルのもとへ駆けていく。
「クルルゥゥゥゥ〜!」
ケロロは叫びながら飛び付こうとした。
「まちな!」
「はい?」
ケロロは大きく両手を広げ、クルルに飛び付く一歩手前で静止した。
しばらくして、ケロロの目から涙が滝のように流れ始める。
「ク、クルル・・・ゴメンてあります!・・・・ま、まだ怒ってる?」
クルルは大きくため息をついた。
「そんなこたぁもうどうでもいいんだよ。それより・・・」