宇宙蛙物語

□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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先生が出て行くと、教室は一気に騒がしくなる

ケロロが机の上で伏せっていると、机の周りに誰かが立った。

すっかり帰り支度を済ませた、

ギロロ(ドクロマークがプリントされた赤い半そでTシャツのインナーに学校指定のシャツを羽織っている。

肩から腰に掛けて斜めに掛けたベルトと、腰にエアガンと見せかけた本物が一丁)

クルル(ボタンは上から2番目まで閉めているが、インナーはオレンジ色の渦巻き模様のマークがプリントされた黄色の半そでTシャツ

牛乳瓶の底の様な眼鏡と大き目のヘッドホンが特徴)

そして冬樹である。


ちなみに3人は同じクラス、タママとドロロはクラスが分かれてしまった。

「おい、いつまでそうしているつもりだ?」

「おきなタイチョー」


ギロロとクルルの2人に促され、ケロロは机の横に掛けてある鞄を持って立ち上がった。

「今日は帰るのが早いでありますな・・・何か用事でもあるのでありますか?」


階段を下りる途中、ケロロがすぐ前にいる冬樹に聞くと、冬樹は振り返らずに話し始める。

「今日は姉ちゃんと一緒に帰るんだ

夕飯の買出しに付き合って欲しいんだって」

その言葉に、ケロロの目が輝く。

「おぉ!夕飯の!今日はなんでありますか?」

「ハンバーグだといっていたぞ」

冬樹が答える前に、ギロロが答える。心なしか嬉しそうだ。


下駄箱で靴を換えて校庭を出ると、校門のところに夏美が立っているのが見えた。

夏美はこちらに気がつくと、満面の笑みを浮かべて手を振ってくる。


「思ってたよりも早かったじゃない」

「そう?」

「じゃ、行きましょ」

そう言って、5人はスーパーに向かって歩き始めた。
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