宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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「ハァ・・・」
お昼休みの時間、ケロロ達と一緒に夏美の作ってくれた可愛らしいお弁当を食べている途中で、メテアはため息をついた。
「どうしたのでありますか?メテア殿」
すでにお弁当の大半を平らげ、最後のおかず、玉子焼きを頬張りながらケロロは聞く。
「すみません・・・」
メテアはそう言って力なく笑った。
「もしかして・・・姉ちゃんの作ったお弁当が口に合わなかったとか?」
冬樹が心配そうに聞くと、メテアは慌てて首を横に振った。
「ち、違います!夏美さんの作って下さったお弁当、すっごくおいしいです!ただ・・・」
「メッチィさん!」
生徒が何人か集まり、そのうちの1人がメテアの名前を呼ぶ。どうやらメテアと『おしゃべり』しに来たようだ。
メテアは気づかれないように小さくため息をつくと、ケロロ達との話を中断し、生徒のほうに向き直る。
それと同時に、生徒達はそれぞれで『おしゃべり』を始めた。