宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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朝の学校は騒がしい。
特に本怜のなる5分前は殆んどの人が集まってきているためか、一番騒がしい時間帯だ。
ケロロたちのクラスもその例外ではない。
キーンコーンカーンコーン・・・
本怜がなると同時に、生徒はそれぞれのクラスや席に戻り、先生が来るのを待つ。しばらくして、担任の女先生が教室に入ってきた。
「きりーつ。れーい・・・ちゃくせーき」
学級委員長の冬樹の号令が終わると、担任は生徒を見渡した。
「おはようございます。今日は急ですが転校生が一人来ています」
その言葉に、クラスは一時騒然とする。
「では待ってもらうのもなんなので、入ってきてもらいましょうか。どうぞ〜」
先生がそう言うと、教室の扉が静かに開き、外で待っていた生徒が入ってきた。静まり返っていた教室がまた騒がしくなる。
生徒は教卓のすぐ横まで来ると、教室のほうに向き直った。
「『九野流メテア』さんです。皆さん、仲良くしてくださいね」
「ど・・・どうぞ宜しく」
転校生、メテアは少し引きつった笑みで挨拶をした。
なぜこうなったのか。それは、昨日の夕食の時のことだった・・・