宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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地下秘密基地にあるクルルズ・ラボへと続く通路を、クルルは息を切らしながら全力疾走していた。
その手には、飲みかけのペットボトルが握られている。
(くそ!まさかあのフリーズプログラムが解除されるとは・・・思っても見なかったぜ)
クルルは舌打ちしたい気分だったが、はっきり言ってそんな余裕はなかった。
普段コンピューターばかり相手にしているが、一応クルルもケロロ達と同じ軍人。それなりの基礎体力はある。
しかし、寝不足、および朝食抜きという身体に、いきなりの運動は正直言ってキツイ。
日頃の行いの報いってやつですな!
「・・・・・・よ」
はい?今なんて・・・
『・・・オボエトケヨ』
し、失礼しましたぁぁぁ〜!!
・・・話を戻そう。クルルがもう走れないと思い始めた頃、ついにラボの前にたどりついた。
「つ・・・い、た・・・」
クルルは今にも倒れそうになりながら、ラボのメインコンピューターに向かう。