宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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「ふわぁ・・・おはよ〜」
今日は土曜日。学校は休みである。
眠そうな目を擦りながら、夏美はリビングのドアを開けた。
部屋にはパンの焼けたいい匂いが漂っていた。
「おー夏美殿!おはようであります!」
片手にベーコンエッグを焼いているフライパンを持ち、さわやかに挨拶をするのは、今日の家事当番であるケロロだ。
「今日も早かったな」
一番早く起きたのだろう。すっかり食べ終わってくつろいでいるギロロが言う。そして・・・
「お〜す・・・」
「ク、クルル・・・アンタどうしたの?」
夏美はぎょっとして一歩退く。
夏美が驚くのも無理は無い。
手に持っている新聞紙の上からひょっこりと見えるクルルの顔は、朝とは思えないほど疲れ切っていたのだ。