宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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「・・・つーわけで、
そいつをおぶって歩き始めたのはいいが、結構遠くまで来ちまっててなぁ・・・
そっから帰るのに数時間かかっちまったってわけさ」
クルルの説明が終わると、一同腕組をして頭を悩ます。
「・・・どこの誰だか調べる方法は無いのでありますか?」
「今のところはなんとも言えねぇなぁ」
ケロロの言葉に、クルルはやけにあっさりと答えた。
確かに、さっきの話の内容でどこの誰かと言うことが分ったほうが凄いだろう。
今の時点で分っているのは、
彼女がケロン軍の者だと言うことぐらいだ。
しばらくして、夏美が口を開いた。
「とりあえず、調べるのはこの子が起きてからにしない?
それより、今日この子が寝る場所を決めたいんだけど・・・」
「そうでありますな。で?どこに寝かせるでありますか?」
一同また腕組をして悩み始める。
「和室・・・はダメだね。もし夜中に起きたとしても誰も気づけないよ」
「そうなると、近くで誰かが見張ってなければならないわけだ」
それぞれの視線がある一点に集中する。