宇宙蛙物語
□クルル 「あなたは私の憧れです」 であります!
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夏も終盤を迎え、少しずつ秋に近づいていると言う中途半端な季節
暑くも無く寒くも無いこの季節は過ごしやすく、外に出かけに行く人は多い
・・・・が、そんなことは学生に関係ない
普段ペコポン人のふりをしているケロロ小隊は、居候している日向家の子供が通っている中学校に一緒に通っている
今は本日最後の授業の真っ最中
ケロロは頬杖をつき、黒板の前で話す先生の話を聞き流していた
大きな星マークがプリントされた黄緑色の半そでTシャツのインナー
袖は折り曲げ、前のボタンを腹部まで外した学校指定のシャツとズボン
なんともだらしない格好だ
(なーんで我輩がペコポン人の通う学校で勉強しなならんのでありますか・・・)
ケロロは頭の中で悪態をつく
(一応我輩はケロン星の学校を卒業しているのであります
こんな勉強、本来ならする必要が無いもの・・・で、ありますが)
隣の列の少し前の方の席についている冬樹を、ちらりと盗み見る
ケロロと違い、先生の話をしっかり聞きながらノートをまとめている
(冬樹殿と同じ学校に通えるのならば・・・よしとするでありますな)
そんなことを考えていると、終業時間を知らせるチャイムが鳴った。