妄想 短編集 (乃木坂&櫻坂&日向坂)
□幼馴染み
1ページ/8ページ
遅れるよー!
「ちょっと待って!七瀬!」
今、幼馴染の七瀬が玄関で俺を急かす。
一限の授業に遅れそうだからだ。
西野「なな先行くでー」
七瀬は毎日俺を迎えにきてくれる。
大学生三年生にもなって、人に起こしてもらうのは、ちょっぴり情けない。
七瀬も俺と同じく一人暮らしなのに、よく毎朝きっちり起きられるもんだ。
そう、俺と七瀬は二人して東京で一人暮らしをしている。
七瀬は大阪から上京してきた。
俺は埼玉から。
俺の場合は上京とはいわないな。
ちなみになぜ幼馴染という間柄なのか。
それは、俺が中学まで大阪で暮らしていたから。
家の都合でばあちゃんの家がある大阪で、少年時代を過ごしていたんだ。
そして、七瀬と出会い、仲の良い友達になったってわけ。