スーパーロボット大戦V

□第十五話 エンジェルダウン
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全員その場を後にしそれぞれのモビルスーツに乗り込む。だが、レイ以外はみな表情が暗かった。
そんななか、セイバーガンダムに乗り込んだアスランに突然通信がかかる。

タリア『アスラン、聞こえる?この通信は私の自室から極秘回線で送っているわ。いい、よく聞いて。アスランはこのままアークエンジェル隊の援護にまわりなさい。レイ以外の他のパイロットにもこのことは伝えてるわ。でもあくまでもあなたが勝手に軍を抜けたことにしてちょうだい。アークエンジェルはこの後ザフトの大軍勢に囲まれるわ。さすがのフリーダムも太刀打ちできないくらいに。だから、あなたが助けてあげるのよ。いいわね』

アスラン「グラディス艦長」

通信が終わりアスランはタリアに感謝しつつ、かつての戦友を救うため決意を固めた。


アークエンジェル 医務室

マリュー、キラ、マードックはアークエンジェルに保護された連邦軍のパイロットネオ・ロアノークのいる医務室に来ていた。ネオは意識を失っている状態だが一応両手には手錠が付けられていた。髪型や顔の傷など所々変わっているがやはり見れば見るほどかつて共に戦ったムウ・ラ・フラガに似ていた。

マードック「間違いねえ。少佐だ」

ネオ「おいおい、いくりゃ捕虜だからって勝手に降格すんなよ」

ネオが目を覚ました。突然の懐かしい声に思わずネオを見つめるマリュー。

ネオ「ん?俺の顔に何かついてるかい。美人なお嬢さん」

しかし、マリューのことを覚えていないことがわかりショックでマリューは医務室を飛び出して行った。

キラ「ムウさん!」

ネオ「はあ?誰だよムウって俺はネオ・ロアノーク。連邦軍の大佐だよ!」

キラ「!?」

と、その時。艦内にアラームが鳴り響き、キラはブリッジへ走り出した。

キラ「どうしたんですか!?」

ミリアリア「左舷右舷にバクゥ10!さらに上空よりザフトモビルスーツ部隊接近!」

キラ「ザフトが!?」

そこへマリューが入ってきた。

マリュー「状況は!」

キラ「ザフトに囲まれてるみたいです」

マリュー「ザフトが何でこんなことを!?」

アムロ「理由は解らんが奴らは俺たちを潰すためかなりの数を投入してきたようだな。ただちに応戦しなければこちらがやられる」

キラ「じゃあ行きましょうアムロさん。でも、なるべくコクピットは避けてください」

アムロ「ああ、わかっている!」

サクヤ「私も行きます!」

カガリ「私も出るぞ!」

キラ「カガリ、君は出ちゃいけない。これから先の幻獣と和平交渉の為にも君は無事にオーブまで戻らないといけない」

カガリ「キラ」

キラ「サクヤちゃんは人型戦車だから今いる山岳地帯では君は動けない。だから君はもしもの時に備えて待っていて」

サクヤ「わかりました」

アムロ「では、行こう。キラ」

キラ「はい!」
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