スーパーロボット大戦V

□第十二話 四つの鼓動
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しかし、クワトロ機がいくら接近してもコロニーから迎撃のMSが出てくる様子はなかった。

クワトロ「全く応答なし…!?まあ、平和なときはこんなものか」

この状況に少々拍子抜けするクワトロではあったが、気にせずクワトロはグリーン・ノア2へと入っていった。クワトロ機はグリーン・ノア2のエアーロックを開け、そこから、リック・ディアスから降りたクワトロが非常口を経由して、人工の自然が広がるコロニー内へと潜入した。
コロニーに潜入したクワトロはバックパックを使って空を飛び、コロニー内の山々や、景色をカメラで写した。そこで、クワトロは地上の工場らしき建物に横たわるMSの脚らしきものを見つけた。

クワトロ「モビルスーツと…そのドッグか」

クワトロはそれらもカメラへと収め、潮時と判断。元来た非常口へ向かおうとしたその時、黒いガンダムがクワトロの前横切った。

クワトロ「おお!?」

黒いガンダムは旋回するとまた、クワトロの方へと向かってきた。
クワトロはそれをなんとか避けて、右足からブラスターを出し、振り向いて黒いガンダムをカメラで撮ると非常口に向かって進んでいく。それを黒いガンダムはバルカンを放ってクワトロを追撃する。

クワトロ「こんな小さな目標を狙えるものか!」

クワトロはそれも回避し何とか非常口へと入った。そして、通路内で警備兵と交戦しながら、自分のリック・ディアスへと乗り込んで、コロニーを脱出した。しかし、コロニーから脱出したクワトロを追撃しようとする連邦のMSは出て来ず、相変わらず周囲は静かなままだった。

クワトロ「まだまだ組織は出来上がってないということか」

そして、クワトロ機はアポリーたちと合流し、小惑星の影に隠れた。

アポリー「クワトロ大尉。ご無事でしたか」

クワトロ「ああ、大丈夫だ。それより、コロニー内でティターンズのガンダムを発見した。これからそれを我らで頂戴するぞ。ロベルト、アルビオンに信号弾だ」

ロベルト「はい!」

ロベルト機は手の指の関節から信号弾を発射。その閃光はクワトロたちから少し離れた位置に待機していた強襲揚陸艦アルビオンにも確認できた。そして、アルビオンはレーザー砲を発射。それはグリーン・ノア2に直撃し、外壁に大きな穴を開けた。
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