スーパーロボット大戦V

□第十一話 欧亜作戦
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A世界 芝村支隊駐屯地

青森では大規模な戦闘は無くなり、幻獣との戦いは人類側、幻獣側双方にらみ合いで以前油断を許さない状況ではあるが、人類側にとっては一先ず束の間の休息が与えられたような状況だった。

滝川「とりあえず、やや落ち着いてきたな」

舞「この間の戦闘以来、幻獣の目立った動きは見られなくなったからな」

瀬戸口「でも、油断は禁物だ。青森の各地で幻獣の姿が確認され小規模ではあるが戦闘が続いているらしい。今大地魔竜や天空魔竜などを主とした部隊を各方面の守備に回して警戒にあたってもらってる」

滝川「そういや戦艦で思い出したけど、大空魔竜は今頃どうしてるんだろうな」

舞「報告ではすでにあちらの世界に着いて実験は成功したらしい。なんでもあっちでは異星人の侵略やロボットの犯罪が多発してるんだそうだ」

滝川「マジかよ!ロボットの犯罪なんてあるんだな。いいな〜。俺も大空魔竜に付いてきゃよかった」

滝川は無類のロボット好きだったのだ。滝川の部屋には人型戦車のプラモデルやロボットアニメの雑誌などがたくさん置かれているのだ。

舞「しかしついこの間帰ってくるらしいことを聞いたのだが急に連絡が途絶えてしまった」

滝川「どういうことだよルルちゃんたち大丈夫なのか!?」

速水「大丈夫だよ大空魔竜隊は。あっちにだってガイキングや大神さんたちだっているんだから」

舞「そうだな。今は彼らの無事を祈る他ない。我々もこの戦争を勝たねばならないのだからな」

瀬戸口「実はそれに関連してなんだが、この前、東京の善行さんが“とある作戦”を実行に移しているとの連絡があった。この作戦が成功すれば、この戦いの図式が大きく変わる。まさに人類の存亡がかかった作戦なんだ。その第一フェイズとしてアークエンジェルに今ロシアに飛んでもらっている」

滝川「ひええええ!ロシアかよ!?この青森より全然寒いとこじゃんか。で、なんなんだよ。その“とある作戦”ってのは」

瀬戸口「“欧亜作戦”だ」
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