スーパーロボット大戦V

□第三話 ジェイデッカー、ライジンオー見参!
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ジェイデッカーへの合体データは確かにインプットされていた。

だが、デッカードは心を持ったために思考回路に変化が起こって合体データが呼び出せなくなっていた。

人間の頭脳に未知なる点が多いのと同じく心を持ったデッカードの人工頭脳の中のデータも謎に満ちており、下手に触れることはできなかった。

そこで、シミュレーションシステムによる合体プログラムの作成作業が開始された。

藤堂「いいかね。勇太君」

勇太「はい!」

藤堂は警察手帳にフロッピーディスクを入れる。

藤堂「シミュレーションで完成した合体のデータはこの警察手帳を通してデッカードに伝えられる。これで、ジェイデッカーに合体できるって段取りさ。まあ、時間はたっぷりあるんだ。じっくりとやってみな」

そこへ冴島が入ってくる。

冴島「それがそうもしていられなくなった!」

藤堂・勇太「へっ?」

冴島「事件だ!」


警視庁 オペレーション室

大スクリーンに闇の魔人キャトー・ノリヤスと乗っ取られたエアマニア共和国の無人航空機隊と爆撃機が映し出される。

キャトー『日本国民に告ぐ。政府はこの闇の魔人キャトーノリヤスに降服し、日本全土を我に与えるのだ。要求に従わぬ場合はエアマニア共和国から奪ったこのバルバロッサで東京を爆撃する』

勇太「な!なんだって!?」

キャトー・ノリヤス『すでに、我々は東京に向かっている。あと一時間。我が帝都に着く前に答えを決めておくがいい。ふふふふ』

勇太「くそっ!ジェイデッカーに合体さえできれば!」


地球防衛隊陽昇駐屯地

このキャトー・ノリヤスの犯行声明は地球防衛隊にも送られた。

防衛隊員「長官!闇の魔人を名乗る者がエアマニア共和国の空軍を乗っ取り東京を爆撃するという犯行声明が送られてきました!!」

武田「なんだと!?よし!わが防衛隊の空軍を出せ!!」


東京の領海を飛んでいたキャトーは前方から来る航空機隊に気づく。

キャトー「ん!?」

それは、防衛隊の空軍だった。

キャトー「ふっ。愚かな」

そういうと、キャトーは印を結び無人航空機を操り防衛隊の航空機たちを撃破していく。

防衛隊員「うわぁっ!ダメだ!脱出する!」


こうして、防衛隊の空軍は壊滅した。
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