スーパーロボット大戦V
□第三話 ジェイデッカー、ライジンオー見参!
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警視庁
追いかけるマスコミをうまく巻いたデッカードたちは警視庁の車庫に着いた。
勇太「冴島さん。僕たちに見せたいものって何?」
冴島「そうか。デッカードも勇太君を驚かせようと思って内緒にしていたんだなぁ?」
デッカード「はぁ…?」
すると、冴島は車庫シャッターを開ける。
勇太「…うわぁ!!」
シャッターから現れたのは白と黒に塗られた巨大なトレーラーだった。
冴島「これがジェイローダー。デッカードのサポートメカだ。デッカードはこのジェイローダーと合体することによって無敵の巨大ロボット、ジェイデッカーになることができるのだ」
勇太「ジェイデッカー…!?」
冴島「うむ。ジェイデッカーには飛行能力がある。つまり空からの敵にも十二分に対応できるのだ」
勇太「空を飛べるんだって!すごいじゃないかデッカード!!」
興奮した口調で尋ねる勇太。
デッカード「あ…ああ」
冴島「そして君にはこの警察手帳を与えよう。」
勇太「ああ!!デッカードの持っている手帳の小さいやつだね?」
冴島「この手帳はブレイブポリス専用のものだ。合体司令を初め色々な機能がある。必ず携帯するように」
勇太「わかりました」
そして勇太は警察手帳を受け取る。
冴島「ではさっそく、合体のテストだ!!」
勇太は手帳を開きジェイローダーを起動させる。
冴島「さあ、勇太君」
勇太「よ〜し、ジェイデッカーに合体するんだ!!」
冴島「いやいや、そうじゃない。合体司令はブレイブアップジェイデッカー!!だ」
大袈裟なポーズをしながら教える冴島。
勇太「ええ…!な、なんか恥ずかしいな」
冴島「ん!?」
勇太「…ぶれいぶあっぷ」
ポーズをしながら小声で行う勇太。
冴島「勇太君。こういうのは思い切りが大切だぞ!たあっ!」
冴島とともにポーズをとりながらやり直す勇太。
勇太「ブレイブアップジェイデッカー!!」
冴島「そうだっ!!」
デッカード「……。」
しかし、合体どころか何も起こらない。
勇太「どうしたんだい。デッカード?」
デッカード「…すいません。私のメモリーの中に合体に関するデータが無いんです」
冴島「な、なんだと」
勇太「それじゃあ、デッカードは合体できないっていうの?」
デッカード「……。」