スーパーロボット大戦V
□第一話 はじまり
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B世界 太正時代 帝都(東京)
太正十三年、葵叉丹ら黒之巣会は魔の力から帝都を防衛する秘密部隊「帝国華撃団・花組」により壊滅。以後魔の力との戦闘はなくなった。……それから数ヵ月後。
ある日の正午、帝国華撃団本部の隠れ蓑、「大帝国劇場」に警報が鳴り響く。
米田「どうした!?」
司令室で風組リーダー藤井かすみが応える。
かすみ「日本上空に黒い月らしきものが出現。」
あやめ「黒之巣会の残党によるものでしょうか?」
米田「夢組からの報告は?」
かすみ「夢組からの報告では、霊力の確認はないようです。」
米田「なんなんだぁ。あの月は?よし一応花組を翔鯨丸で出撃させよう。」
かすみ「了解。我々風組も出撃します。」
浅草仲見世に偽装された甲版から7機の人型蒸気「霊子甲冑・光武」を積んだ武装飛行船・翔鯨丸が出撃した。風組が翔鯨丸の操縦を行っている。
椿「帝都上空です。」
かすみ「ハッチを開放して光武を射出して。」
椿「了解。」
翔鯨丸より花組が乗る7機の光武が射出され黒い月の見える位置に向かう。
大神「これより花組は黒い月の調査を始める。」
カンナ「なんで真昼間に月なんかでるんだぁ?」
さくら「なんであの月は黒いのでしょう?」
紅蘭「ほんま。真っ黒やぁ。」
すみれ「なんとも悪趣味な色の月ですわ。」
マリア「隊長。まずは周囲の警戒を。」
大神「よし、各機警戒態勢を怠るな。」
そのとき、さくらたちの光武に異変が起きる。
カンナ「な、なんだ!?なんだか操縦がうまくできねぇ!」
黒い月が光武を引き込もうとしているのだ。
紅蘭「なんや!?これは」
さくら「月に引き寄せられていく!?」
大神「みんな!!その場から離脱するんだ!!」
すみれ「そんなこと言われましても、できませんわ!?」
花組全員「わぁぁぁぁぁ!?」
黒い月は光武をどんどん引き寄せていく。そしてとうとう花組は黒い月に飲み込まれていった。
翔鯨丸内
アイリス「さくら!みんなぁぁぁぁぁ!?」