スーパーロボット大戦V
□第三話 ジェイデッカー、ライジンオー見参!
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友永家 正午
ニュースの翌日友永家の周りにはマスコミであふれていた。
レポーター「デッカードさん。恐縮ですが、友永勇太君があなたの上司になられたとのことですがそれについて何かひとこと」
デッカード「……。」
レポーター「では恐縮ですが、好きな食べ物は?」
レポーター「好みの女性のタイプは?」
レポーター「理想の結婚像は?」
報道陣が車庫に止められているデッカードに群がっていく。
デッカード「…なるほど。これが勇太の言っていた“マスコミ”というものか」
家の中では、勇太が窓から外の様子を見ている。
勇太「すごいことになっちゃったなぁ…」
あずき「困ったわね。せっかく休みの日曜日だって言うのに…これじゃあお買いものにも行けないわね」
すると、部屋のドアが開く。
くるみ「じゃんじゃじゃ〜ん」
派手な格好をしたくるみが出てくる。
勇太「なんだよくるみ姉ちゃんその格好は!?」
くるみ「ちょっとね。さあ、勇太行こう行こう」
勇太「行くってどこに!?」
くるみ「決まってんでしょ♪」
そういうとくるみは勇太を連れて家の外に出る。
カメラマン「あ!勇太君だ!!」
デッカードに群がっていた報道陣たちが一斉に勇太たちの周りに集まって行く。
レポーター「勇太君。恐縮ですが、一言お願いします」
勇太「あ…あの…。」
横にいるくるみが割って出てくる。
くるみ「ど〜も。私が勇太の姉の友永くるみです。んふっ♪」
レポーター「では、恐縮ですがお姉さん、勇太君は史上初の少年警察官になられたわけですが、それについてご感想をひとこと」
くるみ「勇太は姉である私が厳しくしつけてましたからオホホホホ」
勇太「もう…調子いいんだからくるみ姉ちゃんは」
デッカードに呼び出し音が鳴る。
冴島『デッカードよ。勇太君とともに本庁に来てくれたまえ』
デッカード「事件ですか!?」
冴島『いや、君たちに見せたいものがあるのだ!』
デッカード「了解しました。勇太、本庁から呼び出しだぞ!」
勇太「OK!」
そういうと勇太は報道陣をかき分けて運転席に乗り、デッカードとともに本庁に向かっていった。
レポーター「恐縮ですが…追いかけろ!!」
くるみを置いて報道陣たちも後を追いかけ始める。