スーパーロボット大戦V

□第十四話 悲しみの戦姫
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時は、エゥーゴのジャブロー制圧後に遡る。
地球大気圏より降下し連邦軍の本部ジャブローを制圧したエゥーゴは地球に残る者や宇宙に戻る者などそれぞれだった。
その中でもエゥーゴの戦艦アルビオンは地球降下後、北米のオークリー基地へと進んでいた。

オークリー基地

連邦兵「ん、この基地に大型戦艦接近!」

連邦兵「なんだと!?ジャブローがエゥーゴに奪われたこの時に一体何処からそんなものが!」

連邦兵「これは・・・アルビオンです!アルビオンがこの基地に接近しています!」

連邦兵「エゥーゴが来たぞ!総員、戦闘配備!!」

オークリー基地はアルビオン接近に伴い蜂の巣をつついたように連邦兵たちが慌ただしく動いていた。

コウ「な、何かあったんですか?」

連邦兵「アルビオンがこの基地に近づいてるんだとよ。お前も、戦闘準備しとけよ!」

コウ「アルビオンが!?」

この連邦兵の名前はコウ・ウラキ。かつて、デラーズ紛争時アルビオンと共にデラーズ・フリートと戦った幻の撃墜王である。彼はデラーズ紛争後、連邦にガンダム試作3号機の無断使用を問われて実刑判決を命じられたがこのデラーズ紛争自体が何故か抹消されたためコウの刑が無くなり、コウはこの辺境の基地へと移動となった。

基地のモビルスーツ隊は迎撃体制に入るが、もともとこの基地に配備されているモビルスーツは少なく、とてもアルビオンを迎え撃てる状態ではなかった。その中にはコウと親友のキースの搭乗するモビルスーツもあった。

キース『コウ、アルビオンが来るってホントかよ』

コウ「ああ。どうやらそうみたいだ」

キース『でも、アルビオンには一体誰が?』

コウ「わからない。もしかすると違う士官かも知れない」

この頃、アルビオンはエゥーゴの旗艦として活躍していたのは連邦兵の間でも伝わってたが、誰が指揮しているとまでは知らされていなかった。


アルビオン ブリッジ

モーリス「敵モビルスーツ隊確認!」

シナプス「だが、この基地にはそれほどの戦力は無いはずだ。回線を開け!」


徐々に接近するアルビオンから声が聞こえてきた。

シナプス『アルビオン艦長エイパー・シナプスだ。この基地にいる全職員に告ぐ。諸君らも知っているだろうが連邦軍の本部ジャブローがエゥーゴにより陥落した。間もなくこの基地にもエゥーゴの部隊が押し寄せるだろう。この基地の戦力がどのくらいかはすでに解っている直ちに武装を解除しこの基地から退去せよ!』
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