携帯用NOVEL
□お姉ちゃんと一緒
1ページ/3ページ
「ロビンは、帰るとこないんだよね」
「……唐突ね」
「うん、今なんか急に。
この航海が終わったら、あんたはどうするのかなと思ってさ」
「そうね。帰る場所も会いたい人も、みんなこの船にあるから、
航海が終わったら――私は、」
「私と来なよ。」
「……え?」
「私の故郷、イースト・ブルーのココヤシ村ってところなの。
私の大切な蜜柑畑見せてあげる。」
「ナミ……」
「いっしょにかえろ」
「……うん、」
「ノジコとゲンさんに紹介するわ。私のお姉ちゃんとお父さんよ。
……ベルメールさんも紹介する。お母さんなの。」
「うん、楽しみ」
「遠い場所にも、帰る場所と会いたい人がいるって、いいでしょ?」
「うん……うん。」
「もー、泣かないでよ。」
「泣いてないわ」
「泣いてるじゃん」
「泣いてないわよ」
「子供ねー、ロビンは」
「大人をからかわないで」
「はいはい。ごめんなさい、ロビンお姉さま。」
「もう、ほんと、悪いコ。」
※※※※※※※※※
プロポーズ編。