イナズマ×妄想

□風丸×守ってやる
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「ひなの!」


 ざくざくと雪を踏み歩く生徒たち。

 その中にいる幼なじみの一郎太はあたしの名前を呼ぶ。

 今日は一郎太と帰るから、あたしは校門前で待っていた。


「遅れてごめん。掃除が長引いちゃって。待った?」

「ううん、今来たばかりだから。」


 本当は少し待ったけど、そこはあえて嘘をついてみる。でも


「肩に雪積もってる」


 一郎太には効かないみたい。


「悪いなひなの。勝手に約束させちゃって」

「あたしは大丈夫だけど、円堂君たちと帰らなくていいの?」

「ああ、うん。今日はいいんだ。」


 何故かわからないけど、昼休みに一郎太から一緒に帰ろうと誘われた。

 いつも円堂君や豪炎寺君と仲良さそうに帰ってたのに、、誘われちゃった。


 何でだろう...


「も、もしかして、、喧嘩した?」

「い、いや、違う、その、、あ!ひなの、寒いだろ。」

「へ?」


 一郎太は少し焦ると自分の着てたコートを脱いであたしに掛けた。


「マフラー忘れただろ?このままじゃ風邪引くぞ。コート貸すから着てろよ。」

「だめだよ。一郎太が風邪引いちゃう。」

「俺は大丈夫だから。歩こうか」

「あ、うん」


 喧嘩の話がそっちのけになって、あたしたちは歩き始めた。



 一郎太が貸してくれたコートは少しぶかぶかしていて、ふんわりと一郎太の匂いがする。

 なんて思ってたら一郎太が話しはじめた。


「ひなのに話したいことがあるんだ。」

「何?話って」

「あの....」

 一郎太は少し黙り込む。

 心なしか顔が赤く見えた。


「俺、、ひなのを」

「わあっ」


 突然、あたしは道の氷に足を滑らせて後ろに倒れそうになった。というよりなっている。


「ひなの!」


 突然。一郎太の声が聞こえたと思ったら、


「大丈夫か?」


 あたしの体は受けとめられていた。


「あ、ありがと。助けてくれて」

「怪我してないか。」

「うん。」

「よかった。」

「...でも助けなくて大丈夫だよ。尻もち程度だし。」

「尻もちとかはどうでもいい。俺はひなのを守りたいんだよ!」

「え?」


 ・・・?

 守りたい?


「俺はひなのが好きだから、、守りたい...です。」


 徐々に声の勢いを落とすと共に顔を赤らめる一郎太。語尾が敬語になっている


「あ、ありがとう。」

「ずっとひなのを守りたい。守ってやる。」


 一郎太はぎゅっと手を握るとあたしの目をまっすぐ見つめた。

 顔がすごく近くて緊張する。


「守ってやるから、大好きだから、俺と付き合って、、くれる?」



ーEndー










文的に気持ち悪いオチになったorz
後はあなた方の妄想に任せます。


2012.01.03.Tuesday

 

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